あらすじ

高校生の鴉双兄妹は仲がいい。 まさに理想の兄妹である。 兄の時雨(しぐれ)は、平凡を夢見る冷静沈着(クール)で唯我独尊(ピーキー)な切れ者。 得意なことは、ヤバい連中に目を付けられること。 妹の凛音(りず)は、女子高生インフルエンサーとして活躍する人気者。 ただその裏で、巷の怪奇現象の噂を集めては、その場所へと赴く《怪奇廻り》を繰り返している。 凛音が《怪奇廻り》をするのは、趣味や娯楽のためではない。 5年前に死亡して、それまでの全てを忘れ生き返ったという奇妙な過去があるからだ。 そんな凛音の《怪奇廻り》を、時雨は条件付きで見逃している。 『もし危険な状況に陥ることがあれば、俺だけには分かるようにしておくこと』  ――そして今日も今日とて、怪奇事件に巻き込まれた凛音からの連絡を受け、時雨は妹を迎えに行く。  人々が暮らす日常の傍に紛れるよう存在する、怪奇たちの領域へ。  特別な能力を【まったく持ち合わせていない】時雨の目的は、単純明快。  怪奇たちを出し抜いて、妹を平凡な日常に連れ帰ること。  これは、互いのことを大切に思い慈しみ合う、そんな怪奇に歪んだ兄妹の物語である。

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カクヨム
カクヨム2025/07/29
  • 現在の作品鴉双兄妹の怪奇で歪んだ日常