あらすじ
もし、残りわずかな命を、三日間だけ全盛期の姿で取り戻せるとしたら。
あなたはその時間に、何を望み、いくら払いますか?
うらぶれた街の片隅に、その店はひっそりと存在する。
店の名は『生命屋』。
店主は、神をも凌ぐと噂される『手』を持つ男。
その手にかかれば、尽きかけの命であろうと、三日間だけ輝かしい炎を灯すことができる。
愛する人ともう一度だけ、言葉を交わしたい。
病で諦めた夢を、この手で完成させたい。
犯した罪を、死ぬ前に償いたい。
藁にもすがる思いでドアを叩く客たちに、無感動な瞳の店主は冷たく言い放つ。
「料金は三千万、前払いだ。――四日目の朝、あんたは必ず死ぬ」
これは、救いか、それとも残酷なビジネスか。
夫婦の愛、若き才能の輝き、許されざる罪の告白――。
三日間という有限の奇跡を前に、人々が織りなす人間模様を描く、一話完結の短編集。
あなたの心に残る「涙」と「三日間」が、きっと見つかります。
『生命屋 -Tears for 3days-』、静かに開店です。