あらすじ

長野の山間、湖畔に佇む私設美術館「湖月館」。 大雪に閉ざされたその館で、世界的画家・桐原望が不可解な死を遂げる。 発見された遺体は、密室の展示室で、手に絵筆を握りしめ、背後の壁には血で描かれた“鳥”のような紋様が――。 かつて警視庁の刑事だった神谷葵は、桐原の招待を受けて館を訪れていた。 10年前、神谷は自らの過失によって桐原の娘を死なせた過去を抱えている。 贖罪と再生の間で揺れる神谷は、再び“事件”と“自分自身”に向き合うことを決意する。 館に残されたのは6人。誰もが秘密を抱き、誰もが動機を持っていた。 そしてやがて浮かび上がるのは、20年前に描かれるはずだった**一枚の“肖像画”**の存在――。 血と雪、沈黙と赦し。 封じられた過去が、静かに筆を走らせる。

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カクヨム
カクヨム2025/07/29
  • 現在の作品雪蝕の肖像