あらすじ

36歳の辰己秀昭は、実家からの仕送りで生活する男性。ある日、他人の足元から伸びる「妬みの紐」が見えるようになります。その紐を引くと相手の運命を不幸に変えられることに気づいた秀昭は、自分より幸せそうな人々の運命を次々と狂わせていきます。 しかし実は、秀昭自身が半年前にすい臓がんで余命宣告を受けていたことを思い出します。その衝撃から現実逃避し、健康な人々への妬みが「紐」として視覚化されていたのです。 残された時間を無駄にしていたことに気づいた秀昭は、実家に帰る決意をします。最後に、かつて不幸にしようとした家族と和解のような会話を交わした後、電車の中で静かに目を閉じるのでした。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2025/07/29
  • 現在の作品運命の紐