あらすじ
フェルメールの名画「真珠の耳飾の少女」に隠された日本・オランダ交流の歴史。
日本・オランダの間で翻弄された日蘭混血少女の数奇な運命。
17世紀の世界大戦―英蘭戦争の全容。
ヨハネス・フェルメールの名画「真珠の耳飾の少女」。
映画にもなりましたが、このモデルの少女はだれなのかということが、よく話題になりますが、私は、この少女が青いターバンを巻いていること、その茶色の衣装が着物にも見えることから、日本と関連付けて考えました。
当時のヨーロッパには驚くほど、日本の文物があふれていたのですね。
イギリス、オランダの人々が飲むのは日本の緑茶、レンブラントの「夜警」で人々が持っている火縄銃が日本製だといったら意外に思われるでしょうか。
この物語は、そうした日本の文物が、まだヨーロッパにあふれていた時代、鎖国下の日本からオランダへ渡ったひとりの少女の数奇な運命を、日本、オランダなどを舞台に世界的スケールで描いていきます。
主人公麻亜沙は、長崎で生まれた日蘭混血の少女。
父の遺産添相続を巡る裁判の為に、はるかオランダまでやってきて、そこでイギリスとオランダとの戦争に巻き込まれます。
裁判の為に、オランダまで行った実話がありまして、これはコルネリアスという女性が実際に渡航しています。
物語は、この実話を元にして、主人公の少女が、「三銃士」のダルタニアンとともに戦場を疾駆したり、軍艦に乗って大海戦に遭遇したり、ルイ14世とダンスを踊ったりする冒険ストーリーです。
裁判のためにオランダに渡った少女が見たものは何だったのか、そして、彼女がオランダにのこした「意志」とは?
終盤、当時としては「世界大戦」の規模を持ったオランダとイギリスの戦争の余波が日本にも及びます。
祖国の危機を救うために、少女は鎖国下の日本へ戻りますが、そこで彼女を待ち受けていた意外な結末とはー。
デ・ウィット、デ・ロイテル、ルイ14世、ダルタニアン、ウィレム3世、フェルメール、レンブラント他、世界史上の人物が大挙登場、日本史からも、水戸黄門、酒井忠清、吉良上野介らが登場、壮大な物語を彩ります。
戦争もど迫力の大海戦シーンが随所に登場します。
17世紀のヨーロッパと日本を舞台にした一大叙事詩。
※2023年春より本格連載予定です。