あらすじ
平清盛は娘の徳子を第八十代高倉天皇の妃として入内する事に成功した。絶大なる権力を得た清盛はまさに最盛期を迎えていた。それに伴い清盛は一抹の不安も感じずにはいられなかった。平家一門は太刀を佩かなくなり、顔に白粉を叩き、蹴鞠に興じる毎日。武士達の貴族化が顕著になっていた。これだけ栄えればいつか衰えゆくのが世の常、清盛はやがて訪れるであろう、平家の滅びを予感せずにはいられなかった。そんな清盛の心に光明を差す若者が現れる。甥の平教経である。清盛は教経の軍才に平家の未来を託してみようという気になっていた。そして鞍馬山の上空には毎夜、妖しげな光を放つ星が輝いていた。清盛抱えの占師、大瀬良員治いわく。「あの星は平家にとっての凶星。鞍馬山で平家を滅ぼす者が育っているのかもしれませぬ」。源平記第二部《驕れるものたち》、堂々開幕。