あらすじ
世は近代化の進む東亜細亜。非合法組織の頭目である英国人スティーブは、和英仏を始めとする世界各国の武術を習得し、英国式護身術“バリツ”を完成させた。
武家古武術である柔術に熱狂する欧米諸国の富裕層向けに、表向きは護身術講座や社交を目的としたクラブを展開。その実態は高級阿片窟や妓楼へと誘い込む窓口であった。
潤沢な資金力を整えたスティーブ・バリツクラブのメンバーによる達人狩りが横行し、東亜の秘伝が次々と国外に流出。その影響は華國にも及び、華南の聖獣の兵器利用をも計画する。
一方で巫女に生まれし中山あおは座敷牢からの解放を機に、男装姿で故郷を離れて魔都大浪華へ出た。
平和を謳歌する世を啓蒙するため劇団の創設を模索。放浪者の溜まり場で出会った詩人楊澍を通じてバリツクラブのメンバーである大浪華知事の存在を知る。
戦禍の広がりを実感したことで、楊澍の師である孔蓮瑩門の弟となったあおは江湖で生きる決意を固めた。