あらすじ
関わり合いを避け、何事にも無関心に生きてきた中年会社員・景司。社内では「人畜無害」として扱われていたが、ある日、社内の人事トラブルに巻き込まれ、図らずも派閥争いの渦中に立たされる。沈黙を美徳としていた景司の態度が、なぜか「懐の深さ」「策士の沈黙」と誤解され、気づけば組織内で影響力を持つ存在に。思いもよらぬ参謀や味方の後押しで、景司はトントン拍子に出世してゆき、ついには会社の社長に就任。あれほど避けてきた「関わり」が、人生の主旋律になるとは本人も想像していなかった。そして迎えた就任後初の社内イベント「盆踊り大会」で、景司はついに櫓の上で踊らされる羽目に。関わりを避けていた男が、みんなの輪の中心で踊るまでになった、ユーモアと人間味あふれる出世物語。