あらすじ
この文字を、あなたに食べてほしい。
存在ごと、私を──あなたの中に溶かして。
誰にも見られず、声も届かず、
ゆっくりと世界から消えていく少女・澪。
透明病に蝕まれ、家でも学校でも“存在しないもの”として扱われる日々。
彼女の唯一の居場所は、誰にも読まれない小説の中だけだった。
──その言葉が、封印された神を目覚めさせるまでは。
「もっと書け。お前の絶望を、俺に喰わせろ」
黒髪の神は囁く。
その舌で、彼女の文字をなぞるように、
記憶も感情も、ゆっくりと奪いながら──。
消えることさえ、甘美に変わる。
これは、透明な少女と文字を喰らう神の、
危険で淫靡な“魂の契約”の物語。