あらすじ
真中美津は55歳。カラーコーディネーターを生業としている。
ある日目が覚めたら同じベッドに28歳の美青年、木幡隆也が寝ていた。隆也は昨晩の酒の席で、美津に告白しベッドをともにしたという。
一週間後、クライアントのキム・ドヨン氏の会社で隆也と再会した美津。
憤慨しながらも、「寝た」と嘘までついて、自分の懐に入ろうとした隆也の「目的」に、興味がわいた美津。同居を許可し、その一週間後、隆也が美津のマンションへやってくる。そこには美津がカラーを作る仕事部屋があった。
一緒に生活を始めて2ヶ月たった頃、隆也と一緒にカラー部屋にいた美津は、隆也にカラーを作らせる。初めて無心になってカラーを作った隆也は、翌朝、キム氏からカラーコーディネーターとして初めての仕事を任される。同時に美津にも変化が起こっていた。
ひと月ほど前から美津の目に痛みがあったのだ。その事実を知って激しく隆也を叱責するキム氏。そして病院へ行ったその日、隆也は同居の解消を美津から告げられる。ずっと一隆也は動揺するが、美津は譲らない。
落胆しながらも、一度はマンションを出た隆也。しばらくは仕事に没頭することになる。
隆也の仕事が一段落したタイミングで、美津と隆也とキム氏は、軽井沢にある美津の父親の墓参りに出かける。美津の父親は生前画家で、キム氏の師匠だったのだ。
墓参りに行く前日、キム氏の別荘に泊まった美津は、深夜ベランダで隆也に父親のことを告白する。
画家だった美津の父親は、美津に「色」と言う認識を植え付けた人物だった。美津の色は「父の色」と美津は慟哭する。そして、隆也に自分が父親と同じように、「刷り込み」をすることを恐れて、部屋を出したと告白する。だが隆也は「自分は美津の中心にいたい」と告白し、二人のこれからは美津に決めてほしいと言う。
墓参りから戻った隆也は、美津を待つことにした。
そして待ちにまった美津から連絡があったその日、食堂を営んでいる隆也の実家に昼食を取りに行き、隆也の両親に目を手術すること、退院したら一緒に暮らしたいことを告げ、頭を下げる。驚く隆也だが、「絶対に一緒に暮らす」と言い切る。
快く両親の承諾を得た帰り道、美津は隆也に「目が見えなくなったら施設に入れてほしい」と頼む。隆也は二人の間にある絶対に超えられない年齢の距離に涙を流しながらも、全てを受け入れる約束をし、幸せになる準備を始める。