あらすじ

かつて小さなライブハウスで歌っていた景子は、今は静かな日々を一人暮らしで過ごす六十代の女性。名も知られず歌手として終わったと思っていたある日、高校時代の旧友・山野光男からの手紙が届く。だが彼はすでに病床にあり、会いに行ったときには亡くなっていた。彼が遺したカセットテープに、自分の若い頃の歌声が残っていたことで、景子はかつての「風のような声」を思い出す。 彼の記憶に救われたことで、景子は再び声を出し始める。町の公民館で開いた小さな歌の教室、子どもたちとの交流、そして「風のむこうにいるあなたへ」という歌が少しずつ人々に受け継がれていく様子を見届ける中で、景子は自らの人生が決して“忘れられたもの”ではなかったことを知る。最後に歌を他者に託し、静かに風のようにこの世を去った彼女の姿は、風が吹くたびに誰かの記憶をそっと揺らし続ける

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エブリスタ
エブリスタ2025/07/07
  • 現在の作品風のむこうにいるあなたへ 景子のうた