あらすじ

五十代後半、職も金もない景司は、古びたスーパーカブ一台を頼りに「青春のやり直し」と称した一人旅に出る。かつて無銭旅行で訪れた信州飯田の町、木曽路の宿場での出会いや別れを経て、彼が最後に目指すのは、若き日に恋人・秋子と交わした「琵琶湖のほとりで再会しよう」という約束の地だった。 記憶だけを頼りに歩いた先で、彼はひっそりと続く小さな食堂を見つける。それは、秋子が本当に開いた店だった。二人は三十年越しの再会を果たし、夕暮れの琵琶湖で、静かに約束を果たす。 誰に誇ることもない、貧乏で地味な旅。だが景司は、その一歩一歩の先で、人情と記憶のあたたかさを確かに拾い集めた。年老いても、自らの足で歩けば、青春の続きを見つけることができる、そんな静かな感動を描く物語。

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エブリスタ
エブリスタ2025/07/10
  • 現在の作品貧乏景司のカブ旅行青春日記