あらすじ
市役所の環境課に勤める景司は、自らの「筋」を絶対視する頑固者。体調不良に整腸剤を万能薬と信じたり、獣道に迷い込んだ末に人助けだと胸を張ったり、その思い込みは常に本人の正義感と堂々たる自信に支えられていた。
幼なじみ房江は呆れながらも寄り添い、町の人々は最初こそ戸惑いながらも、景司のズレた言葉と勘違いに癒されていく。ときに誤解が奇跡を呼び、ときに騒動が人をつなぐ。「勘違いの神様」として市民から相談が寄せられ、番組に取り上げられ、ついには昇進の話まで飛び込んでくる。
人生最大の選択も、景司は迷わず「間違えるかもしれん方」を選び、誠実なズレと笑顔で町を照らしていく。最後は案内のある道を選びながらも、「間違いのある道も好きなんや」と言って、彼らしい一歩を踏み出す。
ズレていても、まっすぐな景司。その人生は、ちぐはぐだからこそ、人の心にまっすぐ届いた。