あらすじ
激しい驟雨に降られ、僕は古びた洋館に駆け込んだ。人気のない館内を探索するうち、奇妙な水の滴る音や、どこかから聞こえる声に悩まされる。二階で見つけた日記には、この館の主である画家・森村浩介が、雨の日に人が変わる妻・美咲の異変を綴っていた。やがて、美咲の声が「私、殺された」と聞こえ、窓の外には美咲らしき女性の姿が。恐怖の中、現れたのは美咲ではなく、年老いた浩介だった。彼は、自分が日記を書き換え、雨の日に狂気に陥った妻を殺したことを告白する。浩介は自身の罪悪感からくる幻覚に苦しめられ、雨宿りに来た僕を巻き込もうとしていた。警察の到着で救出された僕は、浩介の事件の全容を知る。本当の恐怖は、幽霊ではなく、人間の心に潜む闇と狂気だったのだ。