あらすじ
極東の寒村、既に地図から消された旧軍の「薬品研究施設跡地」。
そこに潜入したのは、情報機関所属のエージェント・ユウキ。
任務は、失われたはずの“精神跳躍薬”のサンプルを奪取すること。
だが、敵に囚われた彼は、その薬を逆に打たれてしまう。
――気づけば、自分の身体が別人のものに乗っ取られていた。
しかも、意識は「見知らぬ第三者」に紛れて次々と移動していく。
さらに施設には、クリーチャー化した人体実験のなれの果てが徘徊していた。
「これは、実験だ。お前が“誰になるか”を見せてくれ」
音もなく監視する“誰か”の声。
魂を喰われるか、喰らうか――
最後に残る“自分”の境界とは?
その肉体(いれもの)、今は俺のものだ――」
廃病院に仕掛けられた、魂と肉体のスパイゲーム。
誰が敵で、誰が“俺”なのか。意識を侵すのは、薬か、それとも――。