あらすじ
あらすじ
佐伯翔斗(さえきかいと)は、ある夜クラスメイトの後藤一樹(ごとういつき)が謎の影を追っているところを見る。興味本位でついていった彼はその人物に既視感を覚えるが、確認する前にその男は姿を消してしまった。
一樹はドールに母を殺されて以来極度のドール嫌いだった。ドールに溢れた世の中で彼女は孤立し、学校でも一人だった。翔斗はそんな彼女に声をかけた。彼にドールの血が混じっていることに気づいた一樹はすげなく追い返すが、翔斗は全く諦めずに付き纏った。
ある日、一樹はローディアの未来予知を聞くため彼女がいる病院を訪れる。翔斗はそれに勝手についていく。そこで、寝たきりのローディアを保護している中立派の青年、アレグロにより翔斗は病室に招き入れられる。一樹は目的を、翔斗は既視感について互いに話す。その数日後、予知を受けて二人は男に遭遇する。男の顔は行方不明になっていた翔斗の父にそっくりだった。
翌日、一樹は翔斗に自身の生い立ちを話した。そんな彼女に翔斗は時間をくれるように頼み、二人はしばらく距離を置く。
一樹は「ユニオン」が集うバーに赴き、翔斗を受け入れるようにメンバーに頼む。一方翔斗は自宅で自分の気持ちを整理し、最終的に愛情すらくれず勝手に行方をくらました父に思うところなどない、と結論付け、元気がなかった彼はその日からすっかり元通りになる。
翌日、協力を申し込んできた翔斗と共に一樹はバーへ向かう。作戦会議を終え帰路に着こうとした二人の前に男が現れる。狂ったように笑う男の話はにわかには信じ難いものだったが、二人はすぐに真実であると悟った。一樹と翔斗は、腹違いの姉弟だったのだ。混乱する二人をよそに、男はまたしても姿を消した。それから何事もなく約一ヶ月が過ぎる。
年末、アレグロがバーを訪れ、ローディアが目覚めたことを告げた。一樹と翔斗はすぐに彼女の元へ向かい、彼女の完璧な未来予知を聞く。決戦の時は、1月4日の早朝。2日に、二人はあの男を殺したら誰にも告げず一緒に逃げよう、と約束する。
1月4日、雨が降る中、雷を操る一樹の超能力が優位に働き、遂に復讐を成し遂げる。二人は互いの手を取り合い、朝焼けの中に姿を消す。そして、そんな二人をローディアは病室からそっと見守っていた。