あらすじ
<執筆応援キャンペーン『サスペンス・ミステリー』入賞>
高校三年生。
友香子と敦也の、受験生ができるささやかなデートは、
大きなメタセコイアの木のある、南千田池公園だった。
卒業までわずかの貴重な時間は、二人にとって宝物のようだった。
しかし、町で最大の権力者・糸瀬家の一人息子、糸瀬修羽に
友香子は無理やり恋人にさせてられてしまう。
敦也との時間を引き裂かれ、最低最悪の時間に耐える友香子──。
それだけでなく、クラス中が、町中が糸瀬家を疎ましく思っていた。
限界を迎えた友香子と敦也は、糸瀬を殺害──。
罪がばれないかと怯える中、クラスメイトの頓宮郁人が
意味深なことを友香子に告げてきた──。
頓宮は、糸瀬殺害を目撃していたのか──?
しかし二人の殺人は露呈することなく十五年の時が流れた。
友香子が上京して十年、地元で凶悪事件が発生する。
警官から拳銃を奪って逃走しているという犯人は、
なんと頓宮郁人だというニュースが席巻する。
さらには、逃走中の頓宮が会おうとしているのは、友香子──。
拳銃を持った頓宮は、友香子のもとへ──
十五年の時を経て、事件の全貌が明らかになる──。