あらすじ
失った記憶の手がかりは、あの空に浮かぶ一隻の『船』だけ……
【あらすじ】
生まれながらにして不思議な力を持つ者と持たない者、その両方の血を継ぐ者たちが暮らす惑星国家、トラピスト。
12の島からなるこのトラピストで唯一、カルマ島は辺境の地にあり、とある理由から島の人々は『国の落ちこぼれ』として年々厳しさを増す差別に苦しんでいた。
そんな中、今年も年に一度のビッグイベント、トラピストの建国を祝う祭、通称トラピスト祭が各島で開催される。
今年で2000回目ということもあり、カルマ島の人々も夜が明けぬうちから歌に踊り、ありったけのご馳走と酒で至福の時を過ごした。
一方、辺境の地の最果てにあるボロアパートでは、祭に参加しなかった住人たちがいつもと同じ日常を送り、いつもと同じ明日を迎えようとしていた…のだけれど…
「おい、見ろよあれ!女の子だ!」
住人の一人がアパートの庭に向かって文字通り『天』から降ってくる少女を見つけた瞬間から…彼らの運命の歯車は大きな音を立てて狂いはじめる___
「ねぇ。アンタ本っ当になんにも覚えてないの?」
彼らが保護したその少女は、どういうわけか記憶を失っていた。自分はどこの誰で、なぜこんなことになったのか…
何を聞いても「わからない」と答える少女に困り果てる住人たち。
「今日からおまえを"テン"と呼ぶことにする」
呼び名がないと不便だから、という理由でテンと名付けられた少女は、彼らの協力を得て、記憶を元に戻す方法を求めて島の隅から隅まで話を聞いて回った。
「だったら上を目指しなよ。そしたら何か思い出せるかもしれないよ?」
偶然出会った旅人の少年の一言がきっかけとなり、テンとボロアパートの住人たちはそれぞれがそれぞれの理由から島を旅立つ決意をする。
一人は記憶を取り戻すため。
一人は平和を訴えるため。
一人は愛する者を守るため。
一人は世界を知るため。
島の最北にある港町を目指して意気揚々と出発したテンたちだったが、至る所で凶暴な獣や厄介なモンスターに出くわし、早くもパーティーは絶体絶命のピンチに陥ってしまう。
新たに仲間に加わりに来た旅人の少年のおかげで一時は難を免れたが、次から次へと災難は降り注ぎ…
この旅路の果てに、彼らの望む『未来』はあるのか。
すべての謎は…今もまだ、深い深い闇の底で眠っている___