あらすじ
ブレーメンの街に引っ越してきた人形師ダミアンは黒い瞳をしている。その瞳は母方の日本人の血を引いていた。彼は消息が分からなくなった両親を探しに、彼の生まれた町、ブレーメンにやってきた。彼は人形師として特別な技術を持っている。それは精巧な作りをしたオートマタに人の魂を宿らせるというものであった。西洋の技術と東洋の神秘。そして彼は事件に巻き込まれ、地元ブレーメン警察のべーレンドルフ刑事と事件を解決していくことになる。
第一章 黒い瞳のダミアン
誰にも真似のできない精巧なオートマタを作る人形師ダミアンはブレーメンである情勢の姿を模した人形の製作を依頼されていた。それは非業の死を遂げた資産家の夫人、連続殺人事件の最初の被害者、アメリアの夫であるベルンシュタイン卿からの依頼であった。
その人形を完成させるためにダミアンは故人の遺品を用意するように告げるのであった。それは恐ろしく不敬な遺品であった。
第二章 人形師ダミアン
ブレーメンの閑静な住宅街に黒い瞳の青年が引っ越してきた。その家は5年前、未解決殺人事件があったいわくつきの場所であった。
ある夜近所の住人から夜中に不気味な声が聞こえたと警察に通報が届く。その事件を担当したベーレンドルフ刑事はそこで人形師ダミアンと出会う。黒い瞳の青年はそこで殺された男の生首の人形を作っていた。
その依頼者はかつて容疑者として名前が挙がっていた男であった。ベーレンドルフとダミアンの出会い、未解決事件を解明した最初の事件簿。
第三章 ベーレンドルフの憂鬱
ベーレンドルフは二つの未解決殺人事件の解明に貢献した青年がいるオートマタの工房に足を運ぶ。そこでダミアンがブレーメンに来た理由が明らかになる。ブレーメン警察の刑事は黒い瞳の人形師と大いなる謎に挑むこととなる。ベーレンドルフにはそれが憂鬱であった。
第四章 盗まれたオートマタ
連続殺人事件の容疑者が逮捕補された。事件解決のきっかけとなったオートマタは警察署に保管されることとなったのだが……。
そのオートマタの扱いにはいくつかの注意事項があった。だが運命の歯車は担当刑事、ベーレンドルフを翻弄するのであった。
一体のオートマタを巡り様々な人間の思惑が交差する。
この物語はまだ続きますが、続編はまだもう少し先になりそうです。どうぞ人形師ダミアンの3つの事件をお楽しみください。