あらすじ

お元気ですか? っていう出だしはおかしいよね。元気じゃないことなんて自分が一番知ってるのに。  あれから一年が経ちました。僕は相変わらず毎日『喫茶 da capo』に通っています。そのせいか、気付けば僕は腕時計をしなくなりました。  ここは色んなジャンルの小説が置いてあって、日々新しい発見ができる素敵な場所です。この本には『-365』と書かれていました。店主は息子さんに代わり、今でも二週間に一度、エスプレッソにはリベリカ種の豆を使っているそうです。  あの日買ったアイビーとアネモネのリースブーケは机に立てかけています。プリザーブドフラワーというもので、ずっと美しく咲き続けるそうです。このブーケに向かって拝むのが毎朝の日課になりました。「今日も頑張らない」と心の中で誓うのです。  今朝の牡牛座の運勢は二位でした。朝ごはんに焼いた目玉焼きは、黄身がトロトロで美味しかった。お昼は同僚とスマホゲームの話で盛り上がりました。そして先程、三年ぶりにスノードロップのライブに当選したのです。羨ましいでしょ。  僕はこうして世界の見方を変えることができた。貴方はこの世界をどう見てますか?  今、貴方は幸せではないかもしれない。絶望の果てにいるのかもしれない。でも、いつの日か少しずつでも小さな幸せをこぼさずに掴めるようになるから。貴方はきっと大丈夫だよ。  遥かなる時空の旅人より

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エブリスタ
エブリスタ2024/08/11
  • 現在の作品香り高くて儚い嘘