あらすじ
アバターの神場は4D映像探査ディスプレイに映るデロス帝国の惑星地質調査艦を示して言った。
「デロス帝国の特殊工作員は、私が、ヒューマ細胞の分子記憶領域に、ディノスとは相容れぬ遺伝情報を組み入れた事を知りません。
オイゲン同様にデロス帝国の特殊工作員のディノスは、ヒューマの身体を乗っ取るためにヒューマに食されるのを望みます。ですが、それは不可能になりました。
ヒューマの種が繁栄するよう、ディノスを食してください。
ディノスを獣脚類が収斂進化したヒューマノイドとは考えずに、ヒューマノイドのような獣脚類と考えれば良いのです。
今後、次々にデロス帝国の特殊工作員を乗せた惑星地質調査艦が飛来します。
彼らはヒューマに食されるのを望みます!
ヒューマの食糧は尽きません!」
神場は、アマゾネスの如く力強くそう言った。
「ディノスが『ヒューマに食われても、身体を乗っ取れない』と気づいたら、どうすればいい?」
「一人のディノスにAIを組み入れ、他のディノスを統率させましょう」
アバターの神場は弾鉄を見て微笑んだ。
その後、弾鉄と巨大電脳意識・神場は、侵攻してきたデロス帝国の地質学者の宇宙艦から情報を集め、巨大電脳意識・神場の機能で、デロス帝国の母星、デロス星系惑星惑星ダイナス(デロス帝国の母星)の首都近郊の刑務所から、一人のディノスを、ヘリオス星系の惑星ガイアの、神場の神殿に時空間転送捕獲し、麻酔薬を首の皮下へ圧入した。
だが、ディノスと思ったのは、ラプトだった。ラプトはヴェロキラプトルが収斂進化したヒューマノイドでラプトロイドのことだ。
弾鉄は神殿の一画にある尋問用の椅子にラプトを座らせて身体を拘束し、椅子に装備されているマニピュレーターを使って首筋に麻酔剤を打った。
神場が尋問用の椅子を操作した。
椅子から四本のマニピュレーターが出た。三本のマニピュレーターがダリウス・デス・ダイナスの頭部を固定し、一本のマニピュレーターが触手を伸してダリウスの頭部にAIのナノチップを何個も挿入した。