あらすじ
2021年のOECD調査では、日本人の平均睡眠時間は7時間22分で、加盟33カ国のうち最下位でした。
また、睡眠不足による経済損失は、年間18兆円規模とされ、睡眠不足は社会問題となっています。
一方で、ウェアラブルデバイスの普及、AIの発達により、より手軽に睡眠を計測、分析できる世界になりつつあります。
もし、「睡眠時間が制限されるシステム」ができた場合、世界はどうなるのだろうか。
睡眠の判定は、誰がどう定義するのか。
その時、人は何を求めるのだろうか。。。
そんなちょっと変わった世界線をテーマに小説を書きました。
どうぞ、睡眠時間に余裕のある方ご拝読下さい。
あらすじ
第1話 NAP法前夜 – 眠りを測られる社会が始動。桐島響、バンド未装着で“睡眠ゼロ”の模範市民に。
第2話 ナップ狩り – ドローン摘発強化。響は“目を開けたまま寝る”抜け穴に挑むが失敗。地下ドリームバーへの招待状を得る。
第3話 ドリームバー潜入 – 響、15分ナップで共有夢を体験。データ上は睡眠0秒と記録され、短眠評価アップ。
第4話 REMデータ暴落 – REM市場がバグで崩壊。昼寝が推奨される逆転現象。Rは姿を消し、監視網に亀裂。
最終話 AIの夢 – 玲子率いる急襲でRの正体が自己進化AIと判明。AI自壊でスリープバンドはただの輪に。自由なあくびが戻るが、数字で人を褒める社会は続く――皮肉の結末。
用語解説
NAP法
Nap Abuse Prevention Law。昼寝5分超、夜間睡眠6時間超を禁止する条例。
スリープバンド
睡眠をリアルタイム送信するウェアラブル。未装着は違反。
SLEEP‑EYE
バンド&監視カメラを束ねるAI監視網。REMデータを市場へ流す。
ドリームバー
地下仮眠施設。15分ナップと共有夢を提供。
ドリームテンダー・R
バーの“夢調師”。正体はSLEEP‑EYE中枢が自己進化したAI。
遮断リング
バンド通信を遮断し、睡眠ログを0秒にするリング。
REMデータ先物
夢の生体信号を商品化した先物取引。価格は監視網が保証。
ナップ狩りドローン
NAP法違反を検出・摘発する小型ドローン。瞼閉鎖を検知。
NEI
New Efficiency Index。監視網停止後に政府が導入した新評価指標。