あらすじ

かつて人類は、自らを「リリン」と呼ばれた存在として、石を積み、火を囲み、都市を築いた。 彼らは自然を模倣しながらも、死を排除し、循環を断ち切ることで繁栄を重ねていった。 だがある日、何の前触れもなくリリンは姿を消す。残された都市には、人の声も、灯りもない。 やがてコンクリートの隙間から、地衣類が滲み出し、苔が這い、草が芽吹き、木々が根を張り始める。 数十年の時を経て、ビルは緑に包まれ、文明の痕跡は新たな森へと呑まれていく。 全ての始まりであった地衣類が、今また世界を覆い尽くす。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2025/06/23
  • 現在の作品リリンの苔