あらすじ
十七歳の夏、田中啓太は自身の意識だけを過去に戻し、記憶をやり直せる「記憶逆行」の能力に目覚める。その力をテストや恋愛のやり直しに使っていた啓太は、転校生・七瀬ユリアと出会い、初恋に落ちる。しかしユリアはどこか影を抱えており、やがて彼女が未来から啓太を救うために来た恋人だったことを啓太は夢と記憶を通じて知る。
未来の啓太は能力の使いすぎで現実に戻れなくなっていたが、ユリアは過去をやり直すことで彼を救おうとしていた。やがて別れの時が訪れ、ユリアは「君は一人じゃない」という想いを伝えて去っていく。
その後、啓太は能力に溺れず現実を生きる決意をし、時間物理学を学び始める。大学の研究で過去へ時間移動した啓太は再び成長したユリアと再会し、二人は時間と運命を超えて思いを確かめ合う。
その後結婚した二人は、過去も未来も大切にしながら「今」を生きることの尊さに気づき、かけがえのない日常を信じ合いながら歩み続けるのだった。