あらすじ
夏休みの終わり、少女の肩甲骨が規則的な音を発し始める。それは東の空を見上げる人々の増加や、奇妙な共鳴と結びついていた。やがて彼女の背中には幾何学模様が表れ、その模様と音が高度な通信の受信機であり、遠い未来からのメッセージだと判明する。未来の人類は宇宙へと旅立ち、故郷地球の危機を過去の人間に伝えようとしていたのだ。
少女は模様を光らせて意識を集中し、遂に未来人と交信、絶望的な状況を訴えるビジョンと共に「希望」として不思議な種を手にする。その種はやがて虹色に光る新しい植物となり、周囲へ種を広げ、環境改善の一端を担う。植物の増加と共に人々は未来人との通信をわずかに感じるようになる。
未来人の危機と希望の共有を経て、少女の背中の模様と音は静かに消えていく。成長した植物も姿を消すが、空気は澄み、人々の意識も変化した。少女は「未来の私たち」へ祈りを捧げながら、自分の体験を胸に成長。やがて科学者となった彼女は、氷の中から発見された虹色の植物に再会し、再び通信が始まることを予感する。全ては、未来への希望とつながりの物語として幕を閉じる。