あらすじ

高校二年生の僕は、クラスで透明人間のように扱われているが、隣の美月だけは僕を見てくれる。ある夕暮れ、美月は時間や世界の存在について哲学的な疑問を投げかけ、「時間を巻き戻せるのか」「うしろを振り返らないで歩いてみよう」と不思議な実験を始める。僕たちは同じ場所をぐるぐる回るうちに、自分たちの平行世界の存在と遭遇し、時間のループと多世界解釈の概念に触れる。  歩き続けるうちに奇妙な建物に入り、未来の自分と出会う。彼は実験の仕掛け人で、美月は実は三か月前に亡くなっており、僕が作り出した幻想だと告げる。僕の強い想いが現実を歪め、彼女の幻影を生み出していたのだ。現実に戻るための装置を前に葛藤しつつも、平行世界の美月たちがこの世界に定着するには「愛」が必要だと知る。  装置を使って目覚めると、僕は現実の部屋にいた。携帯には平行世界の美月からメッセージが届き、ふたりは再会を果たす。愛し続けることで、幻想や平行世界の存在も現実になることを理解し、僕らは新たな謎を探しながら手をつないで歩き出す。うしろ姿という記号に込められた愛情が、僕たちの絆を象徴していた。

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エブリスタ
エブリスタ2025/07/28
  • 現在の作品うしろ姿という記号