あらすじ
半波渉飛は、公立高校の野球部に所属する男子高校生で、友人からは「ハンバート」と呼ばれている。自分の苗字をもじったニックネームは『強い戦士』という意味が込められた、外国の姓につかわれる単語だという。
渉飛は、認知症の祖父やうつ病の母と同居しており、学業以外の殆どを彼らの世話に費やしている、所謂ヤングケアラーだ。今はまだ、好きな野球もやらせてもらっているし、さしずめ状況が逼迫しているわけではない。そう思いながら、自分が立たされている境遇を恨まず、受け入れようとする渉飛だったが、心の受け皿には限度があった。