あらすじ
『だれでもいいからキスがしたい』
大学受験前の夏課外でした、初めてのキス。
それが真水くんとの始まりだった。
“キス”を軸に綴る、別れと成長と「言えない本音」のオムニバス風短編集です。
この春、あなたの心に「ひとひらの余韻」を。
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きっかけは、深夜のテンションでネットに書いたひと言。
「だれでもいいからキスがしたい」
友達への意地と、未知の体験への好奇心でネットに書いたそれを、まさか隣の真水くんに見られているとは思わなかった——。
油と絵の具の匂いがする美術準備室でした、初めてのキス。
それは思っていたよりも温かく、依存性のあるもので——。
付き合っていないのに。
この関係の先に、続きなどないのに。
唇を重ねるうちに、「だれでもいい」は「彼がいい」へと変わっていく。
でもその気持ちに気づいた時には、すでにお互い、別々の未来を見つめ始めていた——。
卒業式、最後のキスにすべてを込めて。