あらすじ
水城圭一(みずき けいいち)のクラスに、ある日突然現れた謎の存在――『忍び』。 壊れた本棚の修理、そっと置かれた励ましの折り鶴。人知れず行われるその善行は、クラスメイトたちの間で大きな話題となる。「忍び」の正体は一体誰なのか? そして、その目的は何なのか?
「正体を突き止めて感謝すべきだ!」という声と、「本人が隠したいならそっとしておくべきだ」という声。クラスの意見は真っ二つに割れ、議論は熱を帯びていく。 いつもは教室の片隅で傍観していることが多かった圭一も、この「忍び」騒動を通して、クラスメイトたちの様々な思いや、これまで目を向けてこなかった自分自身の心と向き合っていくことになる。 日常に投げ込まれた小さな謎が、少年少女たちの心を揺らし、クラスの空気を少しずつ変えていく物語。