あらすじ
昔から運だけは良かった。
席替えをすればいつも窓際後方の席になるし、学食名物の焼きそばパンはよく最後のひとつが残っている。
もちろん時には嫌なこともあるが、家族や友達にも恵まれて、穏やかで優しい毎日だ。
だからこれは当然の結果なのかもしれない。
僕はさっき届いたばかりのメールの文面を改めて目で追った。
『おめでとうございます! サマージャンボハズレくじに当選しました!』
なんだこれ。もう夏は終わったし、ハズレくじが当たるって意味がわからない。そもそも応募も購入もした覚えがない。怪しさ満点だ。
けれど僕は続く文章から目が離せなかった。
『賞品は──『人生で最悪な夏の思い出』です!』