あらすじ
文化祭を約一ヶ月後に控えた、九月のはじめの日。
文芸部と図書部に所属する五人の少女たちは、部室の黒板にある奇妙な文言が書かれているのを見つける。
『ここにはにせものがいる』
曰く、その意味が分からなければ彼女たちの文化祭は悲惨なものになるらしい。告発や脅迫めいたその文言に五人は戸惑い、それを書いた犯人が自分たちの中にいるのではと疑心暗鬼に陥りつつ、しかしただの悪戯だと結論づける。物語を書いたり読んだりすることを馬鹿にし嘲笑する奴の悪戯ではないか、と。
それでも、文化祭が近づくにつれて、彼女たちはそれぞれ『にせもの』の意味を考えざるを得なくなる。それは物語を書いたり読んだりする自分の心と向き合うことでもあった。
『にせもの』が示すものとは。あの文言を書いたのはいったい誰なのか。
それを解き明かし、彼女たちは無事に文化祭をむかえることができるのか──。