あらすじ
とある共学の高校。自ら関わる事のない、二人の事。
「不知火和仁(しらぬいかずひと)」は友達がいない。
親の都合で地元を離れ、知り合いのいない、更なる大都会に来た。
クラスに一人だけっていうのは地獄だから、孤独なトイレの個室に一人、チャイムの鳴る時間を待っていた。「もう誰もいないだろうな」と鍵を引いて外へ出ると、一個奥の個室から「白井叶(しらいかなえ)」という男が出てきて、話しかけられた。内心嫌だった、なにせ陽キャの中心人物、お姫様ポジションの男だからだ。
「僕、最近人に囲まれるのが嫌になったんです」と。
苦手ながらも話を進め、どうやら弁当を一緒に食べようと誘われた。
弁当を食べる時も、話すときも、叶は不安そうな顔をしていた。
─ある日帰りの待ち合わせをしていたのだが、「遅いなぁ」と思って端から端まで教室を調べたものの、どこにもいない。
じゃあ特別棟か?理科室にでもいるのか?…なんて思って探していたら、2階の奥、物置部屋が光っている。好奇心に負けて向かってしまった。鍵は掛かっていない、ガラリと開けてみるとそこには………、
────下着姿の叶がいた。