あらすじ
「オルタナティブ・アリーナ」
無名歌手の水橋正樹が出演する小さな音楽ライブハウスに金田修というファイターが訪れた。武道を嗜んでいた正樹のシャウトを聞いた金田は同類としてのスピリットを感じたと言った。
二人はエンターテイメントをおちゃらけ扱いし、売り上げやNo.1の称号を意識することの無い、純粋なる熱意を観客にぶつけていた。
ある日二人はアメリカで話題となった異種格闘技興行の映像を観ていた。そこには明治時代に英国紳士の間で流行った護身術“バリツ”の使い手が参加していた。シルクハットにステッキという仮装姿での入場に苦笑する二人だったが、全試合を秒殺で勝ち抜く様に衝撃が走る。古武術家の祖父を持つ正樹の心には、近代黎明期の熱情が宿った。
熱心なファンの通う小さな会場を愛する二人は、この日初めて大舞台に立つことを誓った。