あらすじ
調理学校に通う料理だけが取り柄の悠がある日家に帰ると、『後のことはよろしく頼む』と書かれた父からの手紙が置いてあった。放心状態でいると部屋にヤクザが乗り込んできて、父の借金を代わりに払えと要求してくる。父はキャバ嬢に惚れて駆け落ちをしたと告げられ、悠は自分が捨てられたことを知る。大好きだった父に捨てられ生きる意味がわからなくなった悠の前に、ヤクザの若頭である凜が現れて、悠の作った料理を食べてこう言った。
「おれに毎日メシ作ってくれるなら、おれが代わりに借金払ってあげていーよ?」
凜の気まぐれで生き延びた悠は、何を考えているか分からない彼と共同生活を始めることになる。凜は悠の作った料理を美味しそうに食べ、悠はそれに喜びを感じてしまう。凜は怖いはずなのに、優しくて、大人で、子どもで、あたたかくて──。