あらすじ
どこからどう見ても「可愛い」でできている幼馴染は、まさかの男の子!?
主人公・根岸仁(ねぎし じん)の隣には、いつも苗場奈央(なえば なお)がいた。
小柄で痩身、サラサラの黒髪に大きな瞳。メイクも女装もしていないのに、誰もが息をのむ美少女にしか見えない奈央。しかし、彼は正真正銘の大学1年生の男子だ。
本人は「男らしくなりたい」と切望し、「可愛い」と言われることを何よりも嫌う。喋り方は男っぽく、性格は真面目。
そんな奈央と、見た目も能力も「普通」な仁は、家が隣同士の幼馴染。小学校から高校までずっと一緒で、大学まで同じところに合格。お互いの両親の勧めで、上京してからもワンルームマンションの隣同士に住むことになった。
「ずっと一緒だった俺たち。でも、大学生活は何かを変えるかもしれない――」
新しい環境、新しい出会い。キャンパスで注目を集める奈央の存在は、仁の心に小さな波紋を広げ始める。引っ越し業者に「お嬢さん」と間違われ、オリエンテーションでは「ギャップ萌え」と囁かれる奈央。その度に、仁は言いようのない苛立ちと、そして奈央への特別な感情の芽生えを感じずにはいられない。
高校時代、仁の彼女が別れ際に口にした「奈央ちゃんとのこと、見てると不安になる…」という言葉。それは、仁自身も気づかないふりをしていた、奈央との近すぎる距離感を浮き彫りにする。
写真という新しい趣味を見つけ、生き生きと活動する奈央。その姿を眩しく思う一方で、奈央が自分以外の誰かと親密な時間を過ごすのを見るたび、仁の胸は嫉妬と寂しさで締め付けられる。
「お前が他の奴と楽しそうにしてるの、正直、面白くなかったんだ――」
些細なすれ違いから、ついに感情をぶつけ合ってしまう二人。お互いが、相手の交友関係に心を乱されていたことを知り、その近すぎる距離感が、逆に互いを傷つけていたことに気づく。
そんな中、ふとしたきっかけで蘇る、中学二年生の夏の記憶。
そして、奈央があの夜、俺に問いかけた言葉の真意とは?
封印していた過去と向き合い、お互いの不器用な本音を少しずつ曝け出していく中で、二人の関係は「ただの幼馴染」ではいられない、新たな局面を迎える。
友情と恋心の間で揺れ動く、二人のピュアな想いの行方は?
甘酸っぱくて、少しだけ切ない、ピュアストーリー。
(全30話完結、ほぼ毎日22時更新)