あらすじ
ロマーナ王国の王妃が死んだ……。
その日、既に冷たくなった王妃アルテーシアを見つけたのは彼女に食事を届けに来た侍女だった。その侍女が上げた悲鳴で王宮内は忽ち喧騒に包まれる。
「宮廷医の見立てでは、王妃様の死因は餓死。然も彼が言うには、王妃様は亡くなってから既に2、3日が経過しているだろうとの事でした」
余りの衝撃に言葉も出ない国王ジュリアスに、宰相アルドベリクは更なる追い討ちを掛けた。
「亡くなった王妃様は陛下のお子をその身に宿しておられました」
子の父でありながら、彼はその事実を全く知らされてはいなかった。
国で一番恵まれた場所であるはずの王宮で、女性として国で一番の高貴な身分であるはずの王妃が餓死した……。
然も彼女は大国ジルハイムからジュリアスの元に嫁いで来た彼の父方の従兄妹だった。
彼女は何故この様な悲劇的な最期を迎えなければならなかったのか……? その真相を知ったジュリアスは愕然とする。全ては彼の過ち故の悲劇だった。
だが、彼がそれに気付いた時にはもう遅かったのだ。
これは王妃の死を発端とする彼女の死に関わった人たちの群像劇。
※アルファポリス様完結済み作品に加筆修正を加えたものです。