あらすじ
平凡な高校生だった俺、相川ユウキは、ある日突然、クラスメイトたちと一緒に異世界『アストライア』へ勇者召喚されてしまう。
華々しいスキルや才能を開花させるクラスメイトたち。しかし、俺が授かったスキルは【好感度操作】という、戦闘には全く役に立たない謎スキルだった。しかもその効果は「対象の好感度を強制的にMAXにする」という、もはや呪いじみた代物。
「こんなスキル、勇者として役に立たん!」
役立たずの烙印を押された俺は、国王から無一文で王国から追放されてしまう。
「まあ、面倒な勇者稼業から解放されたと思えばいっか。どこかのんびり暮らせる場所でも探そう」
そう独りごちて、誰もいない荒野へ向けて歩き出した、その時だった。
「お、お待ちしておりました! ユウキ様!」
振り返るとそこにいたのは、神聖にして不可侵、常に冷静沈着で「氷の聖女」とまで呼ばれる、この国で最も美しい聖女セレスティアその人だった。しかも、なぜか頬を上気させ、潤んだ瞳で俺を熱っぽく見つめている。
「え、聖女様? なんでここに…?」
「ユウキ様と離れて生きるなど、もはや不可能となってしまいました…。世界の果てまで、いいえ、この魂が尽きるまでお供させてください!」
どうやら追放される直前、一瞬だけ目が合った彼女にスキルが発動してしまったらしい。
クールだった聖女様は、俺のことしか考えられない超過激なヤンデレ寸前の激重感情持ちへと変貌してしまったのだ!
これは、平穏なスローライフを送りたいだけなのに、最強スキル(物理)と美貌を持つ激重聖女様や、行く先々で好感度MAXになってしまう獣人娘、エルフの賢者、果ては魔王軍の女幹部!?にまでまとわりつかれ、勘違いとドタバタの渦に巻き込まれながら、意図せず世界を救ってしまう(かもしれない)男の物語である。