あらすじ
ペニーオークション詐欺事件
偽りの光、焦げた香り
まぶしさに目を細めた
それは夢のように、白く輝いていた
けれど触れれば、指先は黒く染まる
甘い言葉に包まれた舞台の裏で
静かに何かが焦げていた
焦げた香りが、心の奥から立ちのぼる
誰かの涙、誰かの怒り
嘘が積み重なった花壇に
真実の芽は息を潜める
光はいつしか影を引きずり
拍手の音が遠ざかると
残ったのは、わたしの声だけだった
それでも、声はある
焦げ跡の中から、生まれたもの
それは痛みを抱いたまま
ゆっくりと、光へ向かう
偽りの光が消えたあと
本当の朝が、そこにあった