あらすじ
王都の外れにある辺境村。薬草術師リュシアは、前世の記憶を持つ転生者。かつて日本で薬剤師だった彼女は、目立たず静かに、植物と会話するように薬を作りながら慎ましく暮らしていた。
しかしある日、深手を負った騎士・セシルを助けたことから、彼女の穏やかな生活は一変する。彼は実は王家直属の特務騎士で、何かの陰謀に巻き込まれて追われていた。
「君の薬は、命より尊い宝だ」
そう言って笑った彼に、リュシアの心は揺れ始める。
静かな生活と騒がしい来訪者。花畑に寝転ぶ二人と、薬草の香りに包まれた日々。やがて、リュシアが持つ「植物と心を通わせる力」が国を救う鍵となり、彼女は自分の運命と向き合うことになる。