あらすじ
☆恋と王冠がぶつかる舞台ラブロマンス、開幕!☆
没落令嬢の歌が、十年越しの恋を呼び覚ます。
カルセドニ王国の侯爵令嬢ネフィエッタは、かつて第二王子アルフレードの婚約者だった。
政争により家は没落、爵位も名も失い、彼女は「セレナ・ヴァレンティーナ」と名を変えて生き延びる。
そして逃げ込んだ隣国アイオライト王国、彼女は『奇跡の声』を持つ歌姫として舞台に咲いた。
その歌に、陽気で情熱的な皇太子セシルが心を奪われて。
——十年前、身分を伏せて街に紛れていた少女。あの透明な笑顔が、今の彼女と重なる。
「今度こそ君を失わない。」セシルは匿名のパトロンとして支援を誓う。
そこへ現れた、かつての婚約者だった男——アルフレード。
別れの日に「王位継承権を捨てても君を守る」と誓ったその人が、今度は王冠を携えて言う。
「君を王妃にする。それが、王となった私の務めだ」
過去を貫く誓いの王と、現在を抱きしめる情熱の皇太子。
二人の間で揺れる彼女は、もう『没落令嬢』ではない。
セレナは問う──愛されるだけで幸せか?選ばれるだけで生きられるか?
彼女が選ぶのは、王妃の椅子か、自由の舞台か。それとも――『自分』そのものか。
歌声が恋を暴き、恋が王国を揺るがす。
王家史上もっとも長引いた婚姻騒動、燃える想いの結末は──?