あらすじ

4年前、西の大陸を制覇していたシュトゥルムフート帝国の皇太子が、最新の医療技術によって皇帝の実子でないことが判明した。皇帝はすぐさま対処に動く。
 他国出身の第一皇妃は、国へ送り返された。不倫相手の伯爵家は取り潰され、家族は平民に落とされ、伯爵と直系男子に至ってはは処刑された。
 皇太子には第二皇妃の皇子、ヴァイゼが選出された。
 皇帝エドヴァルドは今後帝国の血が乗っ取られぬよう、東の大陸に習って、これまで皇帝の許可さえあれば自由に後宮に入れた男性(親族、護衛騎士を含む)は立ち入り禁止となり、妃は里帰りも出来ない籠の鳥となった。
 そして騒動から3年後、エドヴァルド皇帝は若い側室と行為中に発作で崩御。
18歳になったヴァイゼが皇帝に即位した。エドヴァルドの後宮から、25歳以下の前皇帝の手がついていない妃は、そのままヴァイゼの後宮に移った。後宮の妃は、皇帝エドヴァルドにとっては愛の対象だったが、ヴァイゼにとっては子を産ませるための道具、もしくは人質でしかなかった。
 人質同然となる高位貴族令嬢を出していない貴族は、妃を出すように促される。
 これがベルクバック侯爵を大いに悩ませた。ベルクバック侯爵一族は女子が生まれにくい家系だったのだ。ベルクバック侯爵の長男のスタンリー伯爵の娘カメリアは、11歳。後宮入り可能年齢は13歳から。
 次男ウェスリー子爵家は息子3人しかいない。カメリアが後宮入り出来るまで、親族から中継ぎの養女を迎えようにも、ベルクバック侯爵は出遅れた。
 圧力が日々強くなる中、悩んだ末にベルクバック侯爵は、なんとスタンリー子爵家の長男、14歳になるカーティスを女装させて後宮入りさせることにした。
 カーティスは貴族学園首席合格通知に歓喜していたその日、祖父から後宮入り宣告される。カーティスは無謀すぎる、バレたら一族郎党破滅だと喚くが、既に決まったことで、カメリアの後宮入りと同時に、病気を理由にカーティスを後宮から出す算段だと祖父は言った。
 カーティスは、ウェスリー子爵の妾の子供として、コーデリア・ブーケと名を変え、ベルクバック侯爵の養女として後宮入りさせられた。皇帝に興味を持たれぬよう、悪趣味なドレスの下に専用の肉襦袢を着て、似合わない派手な化粧をつけて醜女に見せかけ、皇帝に興味を持たれないよう心がけた。だが悪目立ちしたことで逆にヴァイゼ皇帝の関心を引いてしまった。
 皇帝の寵愛を受ける身となったが、カーティスはそれがいつまで経っても苦痛でしかない。早くカメリアが適齢期になって交代出来ればいいが、カーティスに耽溺する皇帝は彼を離すつもりはない。
 そんな囚われの鳥を救うため、立ち上がったのは、カーティスの師匠ナユタ博士と偏屈友人のランスだった。後宮からカーティスを解放する為、師匠と友人の取った苛烈な手段とは?

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アルファポリス
アルファポリス2025/07/24
  • 現在の作品アパタイト 早く僕に戻りたい