あらすじ
王国の五大宮廷魔術師が一角、《黒の宮廷魔術師》の直属の配下である魔術師レイ。
レイはやがて《月影》と呼ばれ、国の重鎮達からも信頼される腕前を持つようになっていた。
その力の源となっていたのが、レイの使用する影を操る魔法、影魔法とレイの特異体質“二重人格”だ。
レイは夜の世界で暗躍し、国に仇なさんとする者達に恐れられるようになっていた。
しかし、それはあくまで夜の事。夜の冷酷な人格故のこと。
日中のレイは普通の心優しい少年の人格を持つ。
その人格同士の違い故か、レイの二つの人格は互いに仲が悪かった。そのせいで度々ピンチに陥ることがあった。
ある日、レイは主である《黒の宮廷魔術師》に隣国の調査を命じられる。
軍事的な活動を懸念した為だ。
レイならば、隣国の調査程度なら簡単だと王国側は思っていたが、二つの人格と、他人任せな上司のせいで、その日々はトラブルまみれに……