あらすじ
<あらすじ>
昔々、トティーナの町には人々の生活を見守る一人の天使がいたと言う。そして天使は、一年に一度だけ、夏の満月の日、人間界での祭りの日に、友である森の精霊に会うことができたという。
十五歳の町娘ララナは、今年初めて祭りの踊りに参加できることに胸を躍らせつつ、幼馴染のトゥレットが誰を踊りに誘うのか気になって仕方ない。
そんな祭りを間近にして、森に異変が起きていると噂があった。森から冷たい風が吹いているというのだ。その一方で、祭りを前にして人々は異様な熱狂に駆られている。しかもこの夏は異様に暑い日が続き、いつもとは違う雰囲気になっていた。
ララナは道で倒れている天使を見つける。天使のディレスは友人の森の精霊に会いに来たのに肝心の森に入れず、太陽の力に負けて弱ってしまっていたのだった。本来なら表すはずのない森の拒絶を感じて、ディレスは友人の精霊に嫌われたのではないかと不安がる。ディレスが恐れているのはそれだけではなく……
想像したこともない天使とララナが次第に心を通わせ、大切な人を信じて怖さを乗り越えていくお話。