あらすじ
「ふれていないのに、濡れていた」──声だけで、奥が反応してしまう。
セックスセラピスト・榊は、かつて“ふれて癒す”ことを信じていた。
だが、ある女性との関係をきっかけに、「ふれることの暴力性」に気づく。
それ以来、彼は“手を使わない”セラピーへと変貌した。
触れずに導く。声だけで濡れさせる。
それが、彼の“新しい快感の在り方”だった。
そんな彼の声を記録し続けているのが、受付スタッフの澪(みお)。
“濡れてはいけない”と、自らの欲を封じてきた彼女もまた、
他の女性たちのセッションを観察するうち、
自分の奥に眠っていた感覚が、静かに目を覚ましはじめる──。
濡れなかった主婦。選ばれなかった女。望んでいないのに濡れてしまう身体。
彼女たちの声と記録が交錯するたびに、「ふれない快感」は熱を帯びていく。
“ふれられていないのに、イきそうになる”
──そんなこと、本当にあるの?
答えは、あなたの奥で確かめて。