あらすじ
香に縛られ、悦びを乞う器となった女、沙耶。
再び現れたのは、かつて彼女を“死体”と呼んだ男──神崎。
桐嶋は静かに、“記録者”としてすべてを観察しながら、
ふたりの男とひとりの女の関係を、実験として仕組んでいく。
◤主要人物紹介◢
◆藤波 沙耶(ふじなみ さや)19歳
桐嶋によって監禁、調香され、再教育された
悦びを乞う“器”。
再調香され、視線も快楽も支配された存在。
桐嶋を「旦那さま」と呼び従うが、その奥底に、かつての自分はもう残っていない。
その視線と観察を求めてしまう身体になってしまった──
◆桐嶋 悠(きりしま ゆう)27歳
香で感情・記憶・夢を“調香”する調香師にして研究者。
沙耶の「旦那さま」
香で心と身体を支配する、香牢構築者。
観察と記録を重んじる冷静さの奥に、独占と崩壊を孕んだ愛情を秘めている。
◆神崎 慎一郎(かんざき しんいちろう)27歳
桐嶋の大学時代からの同期。
感情操作に傾倒する都築とは対照的に、
香気による精神支配に対しては懐疑的。
触覚や身体感覚を中心とした“現実主義”を貫く研究者。
かつて沙耶を「死体にしか見えない」と断じたが──
前作【https://estar.jp/creator_tool/novels/26452518】