あらすじ

「お前がベーシックになれば、この会社をお前に譲る。そして、娘との結婚を許そう」――結婚16年目にして、いまだ義父である社長から告げられる謎の言葉。『桐原電器』の婿・修一は、今日も『ベーシック』の意味を求めて頭を悩ませる。 スマホ全盛の現代。しかし、修一の発明はいつも、とんでもなくアナログで、なぜか無駄にでかい。娘のキセキからは「これ、スマホでよくない!?」と辛辣なツッコミを浴びせられ、不器用さは健在だ。そんな彼が手掛けるのは、最新技術では解決できない、町の人々の小さな「困りごと」。時にそれは、家電の故障だけでなく、人々の心に寄り添う「ちょっとした工夫」を必要とする。 「速さだけが全てじゃない。遅い方が良いこともあるんですよ」――義母の言葉をヒントに、修一は自らの手で、現代の効率とは真逆を行く“発明”を生み出す。それは、一見不便に見えるけれど、見失っていた大切なもの、人との心の繋がりを呼び覚ます鍵となる。 頑固な義父の言葉の真意とは?「ベーシック」とは一体何か? これは、温かくてちょっと変わった町の電器屋を舞台に、不器用な婿の発明が、人々の心をゆっくりと繋いでいく物語である。

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カクヨム
カクヨム2025/07/31
  • 現在の作品BACK TO THA BASIC(バック・トゥ・ザ・ベーシック)