あらすじ
ブラック企業での壮絶な過労の末、俺、社畜井 優(やしろい ゆう)はついに命を落とした。
「二度と働くものか……!」
固い決意を胸に目覚めると、そこは剣と魔法のファンタジー世界。お詫びにと女神様から授かったのは、願ったこと全てが現実になるという最強スキル【絶対成就】だった!
「これで一生、働かずにダラダラ過ごせる!」
歓喜したのも束の間、このスキル、とんでもないポンコツだったことが判明する。
「喉が渇いたな」と願えば、周囲一帯が湖になるほどの大豪雨。
「小腹が空いたな」と願えば、天から最高級のローストビーフが丸ごと一頭降ってくる。
そう、このスキル、全く「加減」を知らないのだ!
俺はただ静かに、誰にも迷惑をかけず、ひっそりと生きたいだけなのに、このお節介すぎるスキルのせいで、行く先々で大騒動を巻き起こしてしまう。
その結果、なぜか生真面目すぎる王女様には「深淵の叡智を持つ賢者」だと勘違いされ、笑顔の裏に狂気を隠す聖女様には「神の化身」として崇められ、挙句の果てにはストーキングされる始末。
やめてくれ、俺は英雄なんかじゃない! ただの怠けたいだけの元社畜だ!
これは、世界一働きたくない男が、ポンコツスキルと少し病んでるヒロインたちに振り回されながら、必死に「何もしない自由」を求めて奮闘する(させられる)物語である。