あらすじ
西暦2060年。AIとロボティクスの急激な進化は労働の大部分を代替し、巨大企業の力が膨れ上がる一方で、貧富の格差は著しく拡大していた。
そんな中、ベーシックインカムや社会福祉が保障される「希望の島」として、メガコーポレーション〈アクシオン〉によって建造されたのが、公海上に浮かぶ巨大人工島〈アルカディア〉だ。
だがその実態は、上層・中層・下層という三層構造によって住民を隔離し管理する、秩序と監視で塗り固められた“監獄”だった。
アルカディアの統治を担うのは、自己進化可能な分散型量子AI〈M.E.T.I.S.〉。
その判断により廃棄処分を宣告されたヒューマノイド「セレナ」を救うべく、彼女の開発者であり、アクシオンの主任技師でもある青年カイは、ある決断を下す。
一方、下層で傭兵として生きる義体の男ヴァルターもまた、アクシオンの依頼を受け、ある犯罪組織と対峙する中で、一人の少女と運命的な邂逅を果たす。
――これは、守るべきものを見つけた二人の男が、命を燃やして運命に抗う物語。