あらすじ
---別に、変じゃねーよ……可愛いじゃん。
家が隣同士で、誕生日が一週間しか変わらないイルと幸隆。
二人は常に一緒で、どんな時でも側にいた。
でも、イルには双子の姉がいて、実際には三人が幼馴染。
同じ顔を持つ〝ルイ〟はイルとは違い、男っぽい性格で、ボーイッシュ。幸隆とも野球の話しで盛り上がり、その時だけはイルは蚊帳の外だった。
幸隆はイルに好きだと言う。でも、それは自分じゃなくてもいいんじゃないか……イルは昔からそう思っていた。
側で支えるのは自分の役割じゃない。
だって、女装したって自分は女にはなれない。ルイみたいに野球の事だって分からない。
でも、この服装を辞めるつもりはない。
だって、幸隆が可愛いって言ってくれたから……。
幸隆だけは、駄目。
だって、こんな自分よりも相応しい人間がすぐ側にいるんだから……。