あらすじ

幼なじみの良子と百合子。百合子はカフェオーナーとして起業をして、テレビのドキュメンタリー番組で取り上げられる。そのテレビ番組で花束を持って駆け付ける親友として、良子は「決められたお祝いの台詞」を、さも自分の言葉のようにカメラに向かって話す。 良子は百合子に、悪徳コンサルタントに騙されていると忠告したが、百合子は良子の言葉に耳を貸さない。百合子は良子に「起業した私への嫉妬じゃないなら、テレビで昔の話をしてよ」と持ち掛ける。 良子はドキュメンタリーとは名ばかりの番組への出演を引き受けたが、嫌な予感がしていたので、「百合子ちゃんは純粋で真面目過ぎる所があるから、そこだけが心配です」と咄嗟にアドリブで一言付け加えた。 放映された番組で良子のコメントはカットされる事もなく、そのシーンは使われていた。それから三ヶ月後…。悪徳コンサルタントは、突然姿を消した。開業起業の魔術師と呼ばれたその男の正体は、ただのペテン師。 その男が開いていた起業塾の受講者が、雑居ビルの一室の前に押し掛けるも、もぬけの殻。全国各地でいい加減なコンサルタントの元で起業してしまった女性被害者が、茫然自失となり、莫大な借金だけが残った。 被害者の一人である百合子は良子にお金を無心しようと泣きつくが、良子は冷たくあしらう。そして、良子は「ある男」と共に、ケイマン諸島へと出国する。起業開業の魔術師と呼ばれた男を後ろで操っていたのは、なんと良子だった。 幼なじみの百合子にだけは、心が痛むので男の正体が怪しいと伝えたのに。それを聞かない百合子が悪い。良子は高飛び先のケイマン諸島で、次の詐欺のネタを考えながら、浜辺でくつろいでいた。 女の友情はハムより薄い、いいえ、生ハムより薄いかも。ちょっとくらい顔が綺麗で手先が器用だからって調子に乗ってた百合子の自業自得。男も女も、三十路を越えたら頭で勝負。騙される方が悪い。良子は、美しく、虚栄心が高い女を騙す天才詐欺師になっていた。

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エブリスタ
エブリスタ2021/08/06
  • 現在の作品女の友情は生ハムより薄い